迷彩金魚のログブック(仮)

筆者の気になること、出来事、思うことなど、なんとなく書いていくつもり

4度目のリサイタル

こんにちは、こんばんは。

いまいち需要のつかめない当ブログではありますが、そんなことはクソくらえ。

想いは形にしてこそ、奇跡になる。そんなポエミーな言葉を信じて、キーボードをたたいています。

 

タイトルの通り、雨宮天さんの第四回 音楽で彩るリサイタル、大阪公演、東京公演両日に参加しましたので、その感想を雑につづっていきたいと思います。

 

大阪公演では、フォロワーさん達と同じ新幹線で移動しました。二組ずつに別れての移動を計画していましたが、まさかの自然連番が完成し、イベントが始まる前からとても楽しい時間を過ごすことができました。この場を借りてお礼を申し上げます。

 

お衣装について

一着目はTRIGGERのジャケットでも着ていたもの。特に言及はありませんでしたが、模様とかも細かいので、是非衣装展でじっくりみたいです。

2着目はデコルテががっつり開いた、中森明菜さんを意識した黒のドレス。

真っ白な雨宮さんの肌と黒のドレスがまぁ人間国宝でした。これは衣装展でry

 

楽曲について

全体として、本当に好きな曲をチョイスしてくれて、自分の好きなポイントをわかりやすく、アクセントやメリハリをつけて歌っていた印象を受けました。細部は下記に譲りますが、生半可な覚悟で歌ってない、という、雨宮天さんのストイックな部分がひしひしと伝わってくるような、そんな歌唱であったように感じます。

 

喝采/ちあきなおみ

いつものように幕が開き~というフレーズから始まる、イベントで最初に披露された楽曲。今回、参加の直前まで仕事でドタバタしていたので、ブログは拝見していたものの全く予習はせずに臨んだので、後付けになってしまうのですが、かなりご本家に寄せた歌い方をなさっているように感じました。

これはリサイタルで披露される楽曲すべてに言えることなのですが、歌い手である雨宮さんは「一人カラオケ」と称していますけれど、ご本家に対する愛情とリスペクトが、歌唱や息遣いに現れていて、聞いててとても気持ちがいいと感じます。

 

お祭りマンボ/美空ひばり

とっても有名な曲ですが、実は最後まで聞いたことがなくて、ある意味衝撃のラストでした。雨宮さんの歌い方というか、アクセントのつけ方というか、うまく言えませんが、アップテンポな曲調とかみ合って、ああ、天さんは今すごく楽しいんだろうな…というのがとってもよく伝わってきます。歌を聴いている、というより、雨宮さんの小噺を聴いている気分になりました。

 

初恋/村下孝蔵

男性ボーカル曲ということもあり、結構アレンジが効いていた気がしますが、それはそれで雨宮さんならではの味となってうまいことまとまっていて、聞いていてすごく気持ちがよかった。

あるフォロワーさんのおかげで、この曲は少し前に聴いていたので、歌いだしたときにとてもうれしかったです。

リサイタルの内容とは少し逸れますが、村下孝蔵さんの曲の詩って、志賀直哉みたいな、文章というか日本語の連なりとしてきれいだと感じるので、私は好きです。

 

君は薔薇より美しい/布施明

イケメン宮さん。ワンショットミリオンキルくらいしそうなくらいイケメンでした。こちらの曲も雨宮さん風の味付けがされていて、とても聞きやすかったと感じました。

なんだろう、イケメン以外に感想が出てきません…。

 

イミテーション・ゴールド/山口百恵

ストリングスが合流し、ピアノ伴奏と合わさったことですさまじいラスボス感を出していたように思いました。

歌い方や振り付けにご本家への並々ならぬ愛を感じることができた曲でもあり、この曲を解説する雨宮さんの生き生きとした笑顔はたぶん忘れることができないと思います。

 

難破船/中森明菜

デコルテ→心肺停止

鎖  骨→死亡確認

初見、衣装の大胆さにえええええええええええええええええ!!!!…しゅきぃ…!となって爆発四散してしまったので、歌に集中できたのは大阪夜の部からです。

歌詞がもう暗くて暗くて、オリジナルの中森さんもめっちゃ暗い感じで歌っていらっしゃるのですが、それに倣って雨宮さんも、海の底から響いてくるような低音を開放していらっしゃいました。いやもう、沈めてくれ。

 

シルエット・ロマンス

"スィ"ルエットと発音する、本家リスペクトの炸裂がとても印象に残っています。

この曲のサビ、自分の中の「歌謡曲」のイメージに合致していて、聞いていてとても心地よいと感じました。ブレスや音の強弱まで徹底的に研究して取り入れていく、雨宮さんのガチさ加減には脱帽するばかりです。

 

あなたに逢いたくて/松田聖子

クソガキのころ、たくさん聞いた曲!!個人的に今回のリサイタルで一番印象に残り、また聞けて良かったと思えた曲です。雨宮さんのきれいな高音とピアノ、ヴァイオリンが合わさって、曲が終わった後も何とも言えないきれいな余韻を耳に残してくれる、頼む、カバーアルバムに収録してくれと願ってやまない一曲でした。

本当に聴けて良かった。

雨宮さんが紡ぐ曲を聴きながら、もう二度と、会いたくても会えない人たちのことを思い出しました。彼らのぬくもりやエールがあって、自分は今も息をしている。

そんなことを思い出して、胸が熱くなったりもしました。

 

TRIGGER/雨宮天

2月のアリーナライブに引き続いての披露となったこの曲。

作詞作曲を雨宮さんが行い、ご自分で歌う。複数回披露しているためか、より楽曲との距離が縮まり、「雨宮さんの楽曲」として解像度が上がっているように感じました。

サビの振り付け、かっこよくて好きです。

 

都会逃避行/雨宮天

マリアに乾杯/雨宮天

初紅葉/雨宮天

ぽつり、愛/雨宮天

公演ごとの日替わり曲コーナー。EPの曲をやれ、という圧力?的なものを感じさせなくもないお話がぽつりとあったような気がしますが、どれもよかった。

いや、演歌を作詞作曲して歌う女性声優って何よ…と、雨宮天さんという人が持つポテンシャルの高さを改めて思い知らされ、気絶しそうになった、という点では初紅葉のインパクトが大きかったですが、個人的にはぽつり、愛が好きです。

どうでもいいですが、帰りの新幹線でマリア(雨宮さん)に乾杯ということで、酒をかっくらい気絶していました。もちろん、マリアに乾杯を聴きながら。

 

悲しい色やね/上田正樹

六本木心中/アン・ルイス

大阪公演/東京公演の限定曲。毛色の全く違う曲を公演ごとに披露してくれたコーナーでした。大阪公演で披露された「悲しい色やね」は、悲しさの中にどこか温かみのある歌声が印象に残っていて、東京公演ではちゃんへい2023さんの歌声が聞けるというサプライズがとても印象に残っています。

 

駆け足で歌唱について振り返ってきましたが、最後に残るのは、リサイタルというイベント、これからもずっと続けてほしい、という一点に尽きます。

雨宮さんが好きな曲を選び、歌い、好きなポイントを解説してくれる、彼女の「好き」を自ら共有してくれる貴重な機会が、これからも末永く続いていくことを願わずにはいられないし、そのためにできることをやっていこうと思います。

 

追記

 

先日、Trysailは無事に8周年を迎えていましたね。おめでとうございます。

8年間の、彼女たちのウェーキをたどっていて、ふと思ったことがあって。

備忘録的な意味を含めて、以下に記しておこうと思います。

完全な蛇足です。ここまでお付き合いくださった皆様に、最大の感謝を。

 

 

 

誰にも知られない、誰にも知られてはならない。

キツイが、誰にも評価されず、誰にもねぎらわれることがない。成果はすべて「当たり前」として消化され、誰の目にも止まらず、記憶にも残らない。残ってはならない。

そんな仕事に従事したことがあります。

やりがいもクソもない、真っ暗闇の、地獄への直線道路。そんな毎日を過ごしたことがあります。

彼女たちの8年を振り返ってみて、ふと暗かった日々を思い出しました。

ダンスだったり、歌唱だったり、体型だったり、トークだったり。

私たちが8年間目にして、いつしか当たり前のように消費している、彼女たちの日常。その陰には、必ず語られない、知られざる葛藤があったり、努力や涙、くやしさや喜びがあったのではないか。

 

目指すあこがれの姿だったり、いつまでも3人で、仲間といつまでも一緒にいられるように、そんな想いだったり、または、我々と紡いだ「またねの約束」を果たすために、いままで、そしてこれからも、知られざる戦いを続けていくのだと思います。

 

かつて、方向は違えど、知られざる戦いを経験した者として、それに気づけた者の一人として、彼女たちの笑顔が、努力が、パフォーマンスが。

決して「当たり前」のものではなく。

誰にも言わない努力、言えない戦いの上に成り立っている成果なのだということを忘れずにこれからもずっと応援していこう。またねの約束を重ねていこう。

8年目を迎えた彼女たちを見つつ、そう思ったのでした。